上皇さまのご教育係という知識しかなかったのですが
戦争に散った愛息の来し方を丁寧にたどる端正な文章。
当初は関係者だけに配られたというが出版されて良かった。
最初の2冊よりずっとわかり易く、深くて面白かった。
が、アルゼンチン映画『瞳の奥の秘密』に似てる~!
上皇さまのご教育係という知識しかなかったのですが
戦争に散った愛息の来し方を丁寧にたどる端正な文章。
当初は関係者だけに配られたというが出版されて良かった。
最初の2冊よりずっとわかり易く、深くて面白かった。
が、アルゼンチン映画『瞳の奥の秘密』に似てる~!
船は木造で無線もなく、漂流や難破が多かったころの
ある遭難事件から、絶望的な状況に屈しなかった男の
12年。美しかった。吉村先生凄いです。
ベトナム戦争時代のスケールの大きい犯罪というかトリック、
航空用語や武器の名前がわからなくても楽しめました。
それにしてもこの方、この一冊だけ?なぜ?
ドメニック・スタンズベリー『白い悪魔(早川書房)』。
おしゃれで静かで不気味な小説。
恐ろしい兄と妹のお話です。
こんな設定、絶対あとあと何か恐ろしいことになるに
決まってるやーん、という出だしなので止まらなくて。
終盤ちょっと強引でしたが…
本棚にあって数年ごとに読み返すような本がわずかにありますが
これもそんな本、トレヴェニアン『シブミ(早川書房)』。
なぜアメリカ人のおっちゃんが描くこの世界が
日本人の作品以上にこんなに美しく切れ味があるのか。
期待ほどではなかったのですが、
語彙が豊かでキリっとして素敵なのと
1958年生まれで2022年デビューと遅い開花に拍手!
本屋で、あ、このシリーズの最新作だ!と迷わずに
主人公ジョー・ピケットの天敵家族、底力があって
なかなかぎゃふんと言いません。
激しくおすすめする映画『侍タイムトリッパー』。
細部までいちいち笑えたりしんみりしたりするんですが
タイムトリップに関する二重三重の仕掛けにやられました!