お勧めの2冊。

小泉信三『海軍主計大尉小泉信吉(文春文庫)』。

上皇さまのご教育係という知識しかなかったのですが

戦争に散った愛息の来し方を丁寧にたどる端正な文章。

当初は関係者だけに配られたというが出版されて良かった。

ギヨーム・ミッソ『作家の秘められた人生(文春文庫)』

最初の2冊よりずっとわかり易く、深くて面白かった。

が、アルゼンチン映画『瞳の奥の秘密』に似てる~!

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昭和ゴージャス。

有吉佐和子『悪女について(新潮文庫)』。

まだ戦争の余韻をひきずりながら

バブルに向かって疾走したひと達。

まぁしかしようこんな名前を名乗りはるわ(笑)

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読み応えの2冊

吉村昭先生は裏切らない、『漂流(新潮文庫)』

船は木造で無線もなく、漂流や難破が多かったころの

ある遭難事件から、絶望的な状況に屈しなかった男の

12年。美しかった。吉村先生凄いです。

ベトナム戦争時代のスケールの大きい犯罪というかトリック、

ルシアン・ネイハム『シャドー81(ハヤカワ文庫)』

航空用語や武器の名前がわからなくても楽しめました。

それにしてもこの方、この一冊だけ?なぜ?

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恐ろしい女性ふたり。

ドメニック・スタンズベリー『白い悪魔(早川書房)』。

おしゃれで静かで不気味な小説。

恐ろしい兄と妹のお話です。

シャロン・ボルトン『身代りの女(新潮文庫)』

こんな設定、絶対あとあと何か恐ろしいことになるに

決まってるやーん、という出だしなので止まらなくて。

終盤ちょっと強引でしたが…

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三度め!

本棚にあって数年ごとに読み返すような本がわずかにありますが

これもそんな本、トレヴェニアン『シブミ(早川書房)』

なぜアメリカ人のおっちゃんが描くこの世界が

日本人の作品以上にこんなに美しく切れ味があるのか。

天羽恵『もゆる椿(徳間書店)』

期待ほどではなかったのですが、

語彙が豊かでキリっとして素敵なのと

1958年生まれで2022年デビューと遅い開花に拍手!

本屋で、あ、このシリーズの最新作だ!と迷わずに

C・J・ボックス『暁の報復(創元推理文庫)』。

主人公ジョー・ピケットの天敵家族、底力があって

なかなかぎゃふんと言いません。

激しくおすすめする映画『侍タイムトリッパー』

細部までいちいち笑えたりしんみりしたりするんですが

タイムトリップに関する二重三重の仕掛けにやられました!

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