アレン・エスケンス『たとえ天が堕ちようとも(創元推理文庫)』。
いや参った、面白いし、この方の前作にもヤラれて
再度読みたい本として本棚に分けていたのでした。
こちらも殿堂入りでございます。
てっきり節子先生だと思って買っていまして、すみません。
間違えたおかげで初の記久子先生、こちらも大当たり!
色んな世代の一見普通に暮らす人を描写して動かして…
アレン・エスケンス『たとえ天が堕ちようとも(創元推理文庫)』。
いや参った、面白いし、この方の前作にもヤラれて
再度読みたい本として本棚に分けていたのでした。
こちらも殿堂入りでございます。
てっきり節子先生だと思って買っていまして、すみません。
間違えたおかげで初の記久子先生、こちらも大当たり!
色んな世代の一見普通に暮らす人を描写して動かして…
『レベッカ(1938)』の13年後に書かれましたがやっぱりレベッカかな。
でもさすがデュモーリア、
ひととき昔のイギリスのお屋敷に連れていって貰えました。
大衆演劇は何度か見ているので興味深く読みましたが
そんなに説明して貰わなくてもいいかも。
でも血族の中のドロドロの展開に驚きました。
フレドリック・ブラウン『シカゴ・ブルース(創元推理文庫)』。
1947年の作品の新訳ということです清々しいのは作者?訳者?
戦後のシカゴの、無法みたいな世界なのに
ハードボイルドに青春小説が混ざっています。
現実とファンタジー感が混じった不思議な読み味。
売店でコーヒーを買って軽い気持ちで『ファーザー』を
見出したら大変なことに。混乱。複数回見る方がいるの、
わかります。 で、このぐらいまで生きてる亡父を
見たかったと泣けて来たり。いい映画でした。
ジョン・キャリールー『BAD BLOOD(集英社)』。
デジタルと医療知識ゼロに近いナデシコでも
ぐいぐい引き込まれました。あとシリコンバレーを走ってる車は
トヨタ&ニッサンが多いのかしら?
SNS用語とかついて行かれない日本語が多いなかこの美しさよ。
端正さと色気とおとこ気と。読んでても気持ちいいです。
また魅力的な主人公に出会いました。
次作の翻訳が待たれます。
舞台となる国も地域も通貨も人種も伏せてあるけど
恐ろしい事件で意外な展開。唯一、古いカセットテープが
日本製だから再生大丈夫、みたいなくだりにエッヘン笑。
どうも読んだことがあるんですが前世で?な『金時計』。
それとも既存の作品へのオマージュ?
しかしアルテさんはやっぱり短編の方が好きかもです。
知の巨人のような先生の、血の通った考え方や
特徴はあるが暖かい家庭や教育をかいま見られて
なんかいいなと。