順序が逆でしたが…

この作品を基にした推理小説を読んでいたものの、本家がまだだった

ジェイン・オースティン『高慢と偏見(ちくま文庫)』。

デュ・モーリアやケイト・モートン好きとしてはたまりまへん。

他の作品も読みたいと思います。

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正月休みの5冊。

ローレンス・オズボーン『ただの眠りを(ハヤカワミステリ)』。

若干のんびりしたハードボイルドですが

日本由来の言葉が結構出てきて意外でした。

そのあたりちょっと『シブミ』が入ってます。

逢坂剛『鏡影劇場(新潮社)』。

粗品さん風に言えば『袋とじ!』ですよ。

ホフマンさんはバレエの『くるみ割り人形』の原作者でもあり。

そして逢坂先生、不思議な読後感の教養高い作品をご馳走様でした。

古賀慎一郎『ちあきなおみ沈黙の理由(新潮社)』。

小さいときは『喝采』しか知りませんでしたが

曙橋にあった飲み屋のマスターが彼女を大好きで

10数年前、私も影響されたのでした。

『奇跡の住宅(リクシル出版)』。

チューダー様式の外観より凝りに凝った内部がワンダフル。

昔のお金持ちってこういうところにお金をかけたんですね。

岐阜の渡辺家、まだ栄えていらっしゃるんでしょうか。

アンソニー・ホロヴィッツ『その裁きは死(創元推理文庫)』。

あのひとが犯人とは!

そしてこのシリーズはまだ続くそうで楽しみです。

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タフな女たち。

カリン・スローター『グッド・ドーター(ハーパーブックス)』

いやー、この方、ご本人もタフなんでしょうね…!

上下巻で長いですがほぼノンストップです。

これで2作品目ですがさらに読みたいと思います。

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安定の2冊と。

C・J・ボックス『発火点(創元推理文庫)』。

ところどころ読んでる猟区管理官シリーズで

何を読んでも安心安定の面白さ、ありがたや。

こちらの先生も作家名だけで期待大、

書店で本を見つけただけで嬉しい月村了衛『白日(角川書店)』。

今回はこう来ましたか!

ええ!そうなんですか?というウンチクといいますか

着物に関する真実がてんこ盛りだった

片野ゆか『着物の国のはてな?(集英社)』。

着物の敷居が低くなった気がします。

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雪の夜に遠い時代を思いながら。

世の中の流れに乗り青森の素敵なホテルに滞在してきまして、

せっかく八甲田に行くならと選んだのが

新田次郎『八甲田山死の彷徨(新潮文庫)』。

いやさすが新田次郎先生です。

八甲田山雪中行軍遭難資料館の陳列より、

右下のコンパクトな38名の弘前第31連隊は

土地の案内人をつけ、長いコースの最後に雪の八甲田山を踏破。

残る210名の青森第5連隊は案内人なしで明治35年1月23日出発…

記録文学というのでしょうか。

決してお涙頂戴ではなく、クールさとわずかな温かみで淡々と

地形や気象状況を織り込みながら書かれています。

山本健吉(1907-1988)の解説も贅沢。

その解説によると、新田次郎が全ての取材を終え

八甲田近くの温泉宿に泊まり寝ていると

全身氷で覆われた兵士たちが次々現れたとか。

これ絶対ホントですよね。

本では神田大尉、本名は神成文吉大尉。ノンキャリ。

男前です。

ご自分が責任者のはずが黙っていられない山口少佐と微妙なことに…

立ったまま仮死状態で発見されたという後藤房之助伍長。

資料館正面入り口。

敷地内には亡くなった119名と生き残った11名の墓碑もあり

厳粛な気持ちになります。

資料館の方も親切でお詳しく、お世話になりありがとうございました。

もう一冊は宮本輝『灯台からの響き(集英社)』

悪いひとはおらず温かくて心地いいのですが…

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