基本的にSFはあまり読まないのですが
たまに読んで、さらにたまに良かった!と思うことがあります。
こちらも頑張って読みましたが… 美しい喪失の物語です。
ローリー・リン・ドラモンド『あなたに不利な証拠として(早川書房)』。
恐らく80年代のアメリカの警察社会だと思うのですが
そこに生きる女性たちがごく自然に描かれた繊細な小説です。
この方、次の作品はないんですかね…
あの平尾誠二さんも教え子だった山口良治先生のお話、
感動の本でしたが読点の打ち方が残念でリズムが…。
編集者の方はこれで良かったんでしょうか。
『ナイブズ・アウト』。 片時も目が離せなかったー!
役者が揃って、一見ご立派な一族に007出身のなりきり探偵、
ユーモアもしっかり、あー、面白かった、というシンプルな感想です。
公式ツイッター情報によると続編もあるとか、これは楽しみ過ぎる!
格差社会を描いた映画が話題ですがこちらも。
気分が悪くなりそうなのに何故かぐいぐい読ませます。
東京芸術劇場で上演中の、
長田育恵さん主宰のてがみ座公演、『燦々』へ。
葛飾北斎の娘、応為(生年&没年不詳)が主人公なんですが
ほかの登場人物も濃くて!
ご贔屓の宇井晴雄さんもそのひとり。 長崎商館から北斎のもとへ派遣された
シーボルトのお抱え絵師として重要な役割です。
声もいいんですよね。
16日(日)まで上演中です!
終演後厚かましくも関係者と軽く…
と参加したら、あ、久しぶりにお会いできた一本気伸吾さん!
NHK『麒麟がくる』の初回に僧侶役で出演されていましたよ☆
ご贔屓作家月村了衛『騙す衆生(新潮社)』。
山田風太郎賞も受賞されたそうでおめでとうございます。
しかし月村先生の手にかかると豊田商事やインテリやくざも
かくあるや。 スタイリッシュでにさえ感じます。
本屋を扱ったものにも弱いんですよね、
カウテル・アディミ『アルジェリア、シャラ通りの小さな書店(作品社)』。
昭和の初めのアルジェリアの書店主が日本の紙がいいと言ってます、
嬉しくなりました。しかし60年代、フランスがアルジェリアにしたことは!
近い過去、私たちがぬくぬくいきいきと暮らしていたとき
リビアではこんなことが… ピューリッツァー賞受賞の
ヒシャーム・マタール『帰還 父と息子を分かつ国(人文書院)』。
世界のことを知らなさ過ぎる自分にトホホです。
Dライフ以外のどこかのチャンネルで放送されていたらしいですが
予習なしでいきなり映画を見た『ダウントン・アビー』。
イギリス英語や昔のイギリスのお屋敷や紳士淑女ぶりやトラブル色々…
が好きな者にとっては大満足の作品でした。