残暑の映画鑑賞&読書。

美しくてはかなげで、でも芯の強さも感じられる筒井真理子さまの

横顔の写真にひかれ『よこがお』

今どきな事情も含みながら日本映画にありがちな暗さに寄り過ぎない

バランスでした。 しかし真理子さまの年齢を知って茫然…

『カーライル ニューヨークが愛したホテル』

誰だかわからないけど凄そう!という難易度のセレブがごっそり。

ウェス・アンダーソン監督があの大好きな『グランド・ブタペスト・ホテル』で

ここのバーにインスピレーションを得たとか、それだけで特別感ありです。

堂場瞬一『チーム(実業之日本社文庫)』。

ノンストップでお正月気分に浸れた箱根駅伝ものです。

え?これ続編もあるんですか?読まないと…!

旧東ドイツもの、デイヴィッド・ヤング『影の子(早川書房)』。

バブル時代に向かって日本人がバリバリ働いていた70年代、

東ドイツではこんなことが…

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京マチ子さま、オヤジたち。

京マチ子さんの追悼映画祭が恵比寿ガーデンシネマで開催中。

特に楽しみにしていたのが『黒蜥蜴(1962)』。

すらりとしたスタイル、OSK出身ならでは身のこなしに、

着物やドレスの着こなしにもうっとり。黛敏郎や三島由紀夫も制作陣に。

情けないオヤジ達が頑張る姿になぜか胸を打たれる

『シンク・オア・スイム』

この手の映画って、外国では大ヒットするのに

日本では意外に打ち切りが早かったりするんですよね、もったいない!

同世代の者として名前を聞くと気になる宮﨑勤、

安永英樹『肉声(文藝春秋)』。

これを読むと彼がいかに変に知恵がまわって

言い逃れや嘘が上手だったことに驚きます。何がネズミ人間だ!

奥山淳志『庭とエスキース(みすず書房)』。

弁造さんが亡くなったのは残念だけど

こうやって美しい本に残して貰えてお幸せだと思います。

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たまには古典も。

本棚から古い文庫を引っ張り出してきて

チェーホフ『可愛い女・犬を連れた奥さん(岩波文庫)』

晩年、といっても彼は44歳で没しているので

30代後半での短編集ですがどれも淡々としていて深くもあり…

しかし1900年ごろにロシアで書かれた作品が日本で30数年後に訳され

この本は1987年で既に40刷り…

名作&名訳って素晴らしいです。 神西清先生も有り難うございます。

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続編も読まなくちゃ。

W・ブルース・キャメロン『野良犬トビーの愛すべき転生(新潮文庫)』

犬はこれだからたまらないんですよね。

ある犬が3回生まれ変わって、一番好きだった飼い主が

老いたときにまた寄りそうなんて…反則!続編も出るようです。

後藤正治『拗ね者たらん(講談社)』

確かに、本田靖春さんの『誘拐』を読んだときは

簡潔で、だけど登場人物がすぐ前にいるような筆遣いにうなりました。

拗ね者って、向田邦子さんに言われた言葉だったとは。

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特殊技能。

スティーヴ・ハミルトン『解錠師(早川書房)』。

ゆっくり読んでみても理解できなかった鍵の開け方ですが

主役は重~い過去を背負った口のきけない美少年、

最後は少し将来が見えて良かったです。

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