追悼&二冊。

先月後半はずっと出張だったので、本を多めに持っていったものの

現地ではバタンキューで結局飛行機の中で読めたぐらい…

亡くなった橋本治『蝶のゆくえ(集英社文庫)』

冷徹でぐいぐい読ませる短編集、堪能しました。 合掌。

ほんっとに読んで良かったボストン・テラン『その犬の歩むところ

(文春文庫)』。 少し前に読んだ『音もなく少女は』を書いた方!

覆面作家だそうですが

こんな作品を書いてくださってありがとうございます。

公私の混ぜ方の程あいがとても共感できる中野翠先生、

サンデー毎日に長く連載しておられるエッセイから

『ズレてる、私!?(毎日新聞出版)』。 

いいえ、賛同する意見ばかりです。知識の深さにも尊敬です。

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ずっと見てきた。

山本巧次『阪堺電車177号の追憶(ハヤカワ文庫)』

大阪の街を85年間見てきた路面電車が語り出す

昭和8年から平成29年の思い出…

柔らかい大阪弁とええ話満載で楽しませて貰いました。

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連休の二冊。

世の中ほどは休めなかった連休はこの2冊、まずは

浅見雅男『大正天皇婚約解消事件(角川ソフィア文庫)』。

大正の陛下も明治の陛下も側室の方が生母、

現代はそういうわけにもいかず悠仁さまにご負担が…

もう一冊は桐野夏生『とめどなく囁く(幻冬舎)』。

まぁこの方の描く女性たちのむきだしの強さ。

“怯えつつも、何かを期待していた自分の心の正体は何か。”

シビれます。

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鬼に金棒、名作に名訳。

少し前にご本人の自伝的作品を読んでこんなひとがいたのか!と感心、

早速本屋で行きあったのでこちらも、

ジャック・ロンドン『白い牙(新潮文庫)』。 昭和30年代の

白石佑光さんという方の翻訳。 どっちも力強く美しいです!

ボストン・テラン『音もなく少女は(文春文庫)』

えーん、容赦ないしやりきれないけどカッコイイというか。

銀座の山口洋子さんのクラブにいらしたというから

ついこの間のできごと、北迫薫『夜間飛行(新潮社)』

九州の裕福な家庭に育ったのになぜ?

“ホステス”ではなく“女給”だという矜持の、太く短く生きた女性です。

グレン・クローズさまのご尊顔を拝みに『ねじれた家』

アガサ・クリスティ原作の映画、つい見てしまいますが…

キングスイングリッシュにはいつもうっとりだし

お屋敷も素敵だし、それなりに楽しませていただきました!

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前作ほどは…

数年前『サクリファイス』『エデン』と読んでとっても良かったのに

今作はなぜかそんなにのめり込めなかった

近藤史恵『スティグマータ(新潮文庫)』。

でも独特の“匂い”は好きです。

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