三島由紀夫論と映画2本。

猪瀬直樹『ペルソナ 三島由紀夫伝(文春文庫)』

平岡家が兵庫県は加古川の出だったとは知らなかったです。

播州の豊かな農家から出た秀才、おじい様から始まる

官僚三代の男の物語、面白かったー!

日本で言えば昭和の、イギリスの田舎の書店のお話、ときたら

見ずにいらりょうか、の『マイ・ブック・ショップ』、

誰かと語り合いたい、素晴らしい作品でした。

ビル・ナイさん、子役、意地悪なあの方まで、隅々まで隙なし!

グリーンブック』、これは是非ご覧くださいね。

こちらも日本でいうと昭和30年代のお話です。

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あの小説がこんな風に!

ピエール・ルメートルの原作を読んだ時はその展開に驚いた

天国でまた会おう』が映画に、これは見ないと!です。

原作の妖しさと美しさとダイナミックさが出ていました。

この続編の『炎の色』も是非映画化をお願いします。

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成功したのに!

うなった!ジャック・ロンドン『マーティン・イーデン(白水社)』

約100年前の小説かぁ…

ストーリーは言えませんが応援してたのに、この主人公。

作家の自伝的作品だそうで、ロンドンさん、興味深い方です。

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昭和30年代の事件&小説。

昭和30年代はじめ、

のちに日産自動車に合併された『プリンス自動車』のPR誌で

連載されていたという小沼丹『不思議なシマ氏(幻戯書房)』

作家生誕100年を記念して昨年出版された書籍だそうです。

出版元の幻戯書房は尊敬する辺見じゅんさんが設立されたという

いちファンにとっては嬉しいご縁も。

この先生の作品は二冊目か三冊目ですが

上品なのに底知れないのがつかみきれなくて魅力的!

昭和38年の事件だったんですね、本田靖春『誘拐(ちくま文庫)』

無駄のない文章を追っていると50数年前の関係者たちが

今そこで動いているようで…  しかし貧困と小卒という経歴でも

獄中からの端正な文章や短歌… すごいです!

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遅かったけど…

何度読んでも大泣きする『収容所から来た遺書』の作者、

としての認識しかなかった辺見じゅん『鶴の家(幻戯書房)』

えーん、教養と骨があるこんな方だったんですね。

今さらですがほかの作品も読もうと思います。

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