いっときのジェフリー・ディーヴァーみたいなもので 新刊が出たら
読まなくちゃ、のピエール・ルメートル『監禁面接(文藝春秋)』。
実はタフな男だったアランのしっちゃかめっちゃかよりも
シャルルのあの場面にぐっときました!
いっときのジェフリー・ディーヴァーみたいなもので 新刊が出たら
読まなくちゃ、のピエール・ルメートル『監禁面接(文藝春秋)』。
実はタフな男だったアランのしっちゃかめっちゃかよりも
シャルルのあの場面にぐっときました!
ペドロ・アルモドバル監督のミューズ、
ロッシ・デ・パルマがメイド役で出てる!、見なくちゃ!
ということで『マダムのおかしな晩餐会』試写へ。
さすがの存在感のパルマさん、負けてないトニ・コレット、
その他ひと癖ある俳優たち…
いかにもアメリカのお金持ちが憧れのヨーロッパで暮らしてる、
みたいな設定やインテリアが素敵でした。
最後はどう考えればいいんですか!
とPRの方に訴えたのですが資料を拝見したらアマンダ・ステール監督も
『私なりの答えはあるが観客が各々に適した答えを見つけるべき』と。
11月30日公開です、是非!
菊池寛『真珠夫人(文春文庫)』。大正時代の菊池寛の新聞小説を
40年後川端康成が書いた解説とともに読む贅沢さよ。
しかし川端先生が何度も書いておられる『通俗小説』という言葉、
カタカナばっかり使ってないで今でも使えばいいのに…
若いお嬢さんが書いた小説でしかもフランケンシュタインって
怪物じゃなくて、怪物を製造?した人の名前だったなんて!
昔の、優雅で大仰な文章も楽しめました。
売れっ子の塩田武士『歪んだ波紋(講談社)』。
新聞記者たちの、ちょっと後味が悪いエピソードの短編集?
いえつながってるつながってる!
近所の本屋でみつけた黒岩重吾『飛田ホテル(ちくま文庫)』。
いやー、暗くてもの哀しいんですが、皆たくましくて
どんな職業についていてもそれなりの矜持があるというか。
なんか美しいんですよねー。文章にも教養と品格があります。
『朝が来て夜が来て、朝が去り夜が去った。』
こんな描写にもヤラれました。
昭和30年代後半の作品です。
この復刊シリーズはもう一冊あるようです、読なまくちゃ!