再読&『リプリー』?

何度目かの中野翠さま『ふとどき文学館(文藝春秋)』

石井英夫さん、山本夏彦翁などを勝手に文章の師と仰いでいますが

もしかすると女性ではこの方に色々影響受けてるかも。

三度目ぐらいですが今回も楽しみました。

きっぱりと決意みなぎるタイトルの

ピーター・スワンソン『そしてミランダを殺す(創元推理文庫)』。

解説でパトリシア・ハイスミスに通じる、と書いてましたが

確かに僅かにそうかも! でも独自性があって新しく面白かったです。

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いい人ばかり。

安心の宮本輝先生、『田園発港行き自転車(集英社文庫)』。

からんでほぐれつながる人間関係が出来過ぎかも、ですが

宮本先生ならノープロブレムです。

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美しい“絵空事”。

再読、ロバート・ゴダード『一瞬の光のなかで(扶桑社)』

リ・インカネーションという言葉で松任谷由美さんの同タイトルの歌が

頭に鳴り響き… 幻想なのか、解説者が書いてらしたように

絵空事というべきか… ちょっと疲れました。

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金沢、豪華客船、ホワイトハウス。

高樹のぶ子『白磁海岸(小学館)』。

息子の復讐をするはずがあれよあれよと違う世界に。

いつものように描写は美しいですが少し無理があったかも…

セバスチャン・フィツェック『乗客ナンバー23の消失(文藝春秋)』。

言葉足らずなのか、翻訳なのか、これが一番の原因かもですが

読む者の想像力の欠如なのか、難解なところが。

ミステリーなのに消化不良でした。

ケイト・アンダーセン・ブラウワー『使用人たちが見たホワイトハウス(光文社)』。

ホワイトハウスで働く方って黒人が多いのを初めて知りました。

ブッシュ父子やジャッキーのように使用人に囲まれた生活に慣れてると

自然体でいられるけど、そうでなければ大統領とはいえ大変なんですね。

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後半はこの二冊。

ゴールデンウィーク後半はひたすらウォーキングと読書。

まず再読、山本周五郎『日本婦道記(新潮文庫)』

昭和40年代の版、母から受け継いでもう三度目ぐらいでしょうか、

でも読むたび背筋が伸びたりじわっときたり。

前作読んで何この方!と思った柚月裕子『凶犬の眼(角川書店)』

『孤狼の血』ほどではありませんでしたがやっぱりぐいぐいと。

こちらも映像化されるんでしょうか。

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