東急文化村の『ル・シネマ』で期間限定で朝イチだけ上映するというので
渋谷の坂を登って行列、『日の名残り』。
二度目ですがやっぱりこの厳粛で抑えた、揺るぎない秩序大好き♡
いつかまた観たいです。
かつで山本夏彦翁が主宰していた『室内』を定期購読していたので
この方が椅子の大家?だとは知っていたのですが
椅子のみならず家具しつらえ全般に及んでいたとは。
解説をすべてご本人が書いてらっしゃるので
好み、狙い、経緯などがわかって興味深かったです。
一緒に暮らす方、余計なお世話ですがご苦労さまです。
後藤繁雄『独特老人(ちくま文庫)』、貴重なオンタビュー集です。
森敦、淀川長治、沼正三…よくぞここまで聞き出されました。
年輪を重ねると個性の部分が際立ってくるというか
奇天烈と紙一重になってくるというか…。
もともとは1950年と言いますから昭和25年に書かれた作品、
当時の明るい、ちょっと上流めの庶民の様子がよくわかります。
登場人物、『駒子』『五百助』など古くてもしゃれた名前。
家出後、帰るに帰れない夫をママコに例えたあたりなど
思わず吹き出す描写も多く
この平和な作品も楽しめました。
デュ・モーリアはこの作品しか知らなかったけど
最近ほかのものも読むようになり、
ここで満を持して?再読、『レベッカ(新潮文庫)』。
いやー、学生時代に読んだ時とは思い入れの対象が違う!
ナデシコ宅の本棚にあったのはなんと35年前の文庫本。
大久保康雄さんの訳ですが 新潮社のサイトを見ると
現在出ているのは翻訳の方も変わっています。
こっちも読んでみようかしら…。
映画は『三度目の殺人』、シーンって感じです。