大雨で災害が起きている地域の方を思えば暑いぐらいなんとも。
しかも吉村昭『高熱隧道(新潮文庫)』のトンネル内に比べたら!
関西電力による、黒部川の水力電源開発の歴史の一部で
大正時代から始まった計画は昭和38年、黒部ダムの完成まで続きましたが
まぁ恐ろしい自然現象に何度も遭遇するし、隧道内は100℃にも1
犠牲者多数、ラストはひんやり怖かった。さすが吉村先生です。
このシリーズの最新刊ですがうーん、理解しづらかったかも。
でも変わらず応援します。
大好きなしをんさんは軽いものを読みたくなくて
マジな長編とか書いていただけないか、と思うのですが
やっぱりこの軽妙さと、微妙なバランスの深さに恐れ入りました。