読み応えの2冊

吉村昭先生は裏切らない、『漂流(新潮文庫)』

船は木造で無線もなく、漂流や難破が多かったころの

ある遭難事件から、絶望的な状況に屈しなかった男の

12年。美しかった。吉村先生凄いです。

ベトナム戦争時代のスケールの大きい犯罪というかトリック、

ルシアン・ネイハム『シャドー81(ハヤカワ文庫)』

航空用語や武器の名前がわからなくても楽しめました。

それにしてもこの方、この一冊だけ?なぜ?

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国内で6年ぶりの『ザ・カブキ』

東京バレエ団『ザ・カブキ』まずは東京3公演

モーリス・ベジャール振付、音楽が黛敏郎という

贅沢な取り合わせのふたりの大御所が

忠臣蔵を題材に作り上げられました。

初日はほぼ満席、ロビーに入るとおお!弾君。

近くで定点観測していると

皆さん入って来られてわっと声を上げられ、

写真を撮っておられました。

まだ撮る。

まだまだ撮る。

最初の舞台は現代の東京。

若者のリーダーである青年がふとしたことで

元禄の世へ。最初は部外者のように見ていましたが

浅野内匠頭の切腹に至りついに大石内蔵助に!

…とそれからは怒涛のごとく討ち入り、切腹へと続きますが

ナデシコがこっそり好きなのは、

仇討ちを企てているのでは、という目を欺くために

祇園でちゃらちゃら飲んでる弾君、いえ由良助(笑)

初日が終わるとエックス上でも大評判となり、

13日14日と当日券が良く出たそうです。

しかしきっぱり最初から3日間通うつもりだったのは

桜沢エリカ! さすがですねぇ、ブログに書くかしら。

本当に凛々しくて凄みがあって

素晴らしい踊りと演技を見せてくれた柄本弾。

おつかれさまでした。

あとは18日(金)の高槻公演です。

終わるとこんな豪華な応援団が待っていてくれました♡

女優の高島礼子さん、俳優のディーン・フジオカさん、

モデルの櫻井貴史さん、スタイリストの河田威尊さん、

そして応援団長の芦田多恵さん、ありがとうございます。

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恐ろしい女性ふたり。

ドメニック・スタンズベリー『白い悪魔(早川書房)』。

おしゃれで静かで不気味な小説。

恐ろしい兄と妹のお話です。

シャロン・ボルトン『身代りの女(新潮文庫)』

こんな設定、絶対あとあと何か恐ろしいことになるに

決まってるやーん、という出だしなので止まらなくて。

終盤ちょっと強引でしたが…

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