旅の合い間の2冊と1本。

ジャケ買いならぬタイトル買いした読みかけの

奥田英明『ナオミとカナコ(幻冬舎)』を持って湯治へ。

いやー、感情移入してたし

結末、こうなって欲しいとは思っていましたがほんまにこうなるとは。

こちらにかかったところで作家の訃報を知った

河野多恵子『みいら採り猟奇譚(新潮文庫)』

“双方の取り得と弱味のあれこれが無造作にくるみ込まれた、

包みの膨らみ具合も…” って、あちこちの文章にため息。

巻末の吉行淳之介さんとの対談もすこぶる贅沢、

え、これ平成になってからの作品なんですね?すごい。

ミナミの乾物問屋の娘、って、確か山崎豊子さんも船場のいとさんです。

昔の大阪の商家のいい時代がしのばれます、合掌。

そして『小倉昭和館』で高倉健さんの追悼上映から一本、『ブラック・レイン』。

松田優作さんの遺作になったのでそれがクローズアップされていますが

高倉健さんも存在感ある大阪の刑事を演じておられます。

ミナミのキリンプラザや神戸元町など懐かしいロケ地がたくさん。

この昭和館、九州出身の高倉健さんとの交流がニュースになってましたよね。

ロビーに健さんからの手紙などが掲示されていました。

創業76年という古い映画館ですが

ご贔屓も多く若いスタッフが働いていて応援したくなります。

写真は女性トイレにいけられてた花、

こんなところにも経営者のおもてなしの気持ちが♡

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